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『モモ』を読んで。時間の使い方を振り返る

ミヒャエル・エンデの『モモ』を読みました。

『モモ』は児童文学の位置づけで、対象は小学校高学年から。
今までに何度かトライしてきましたが、最後まで読めたのは初めて。
ファンタジー小説ですが、なんだかじわじわ「時間」について考えさせられる物語でした。

ミヒャエル・エンデ『モモ』

町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ、「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります…。「時間」とは何かを問う、エンデの名作。小学5・6年以上。 

出典元:Amazon

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この本の対象年齢は10代からだけど、内容が少し難しくて読破できていませんでした。
っていうか、あんまり意味が分からなかった。
でも大人になって「時間」を意識し始めた今なら、すんなりと頭に入ってきました。

時短、効率化、 マルチタスク…。
1分たりともムダにしてはもったいないとばかりに、手帳を駆使し「やりたいこと」「やらないこと」を選別する。家事をしながら耳読する。予定をあれもこれもと詰め込む。

便利家電に囲まれて、時間をいかに有効に使うか。
時間をぎゅうぎゅうに節約してためこんだ時間で、ところでいったい何をしてるんだ?

ふとそんなことを考えるきっかけをくれた本です。

印象的なセリフ

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心に残った言葉が2つあります。

1つ目は物語に出てくるモモの友人である道路掃除夫ベッポさんのセリフ。
延々と続く果てない道路掃除について。

「つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ。つぎのひとはきのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」
「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。」

おおきなことに取り組もうとしたとき、何から始めればいいか、どうやれば効率的にできるか、色々考えすぎて手が止まってしまうことがあります。

たとえば部屋の片づけ。
散らかった部屋のどこから手をつける? まずは何をする?

たとえばこのブログ。
何を書く? どうやって書く? 続けるためにはどうしたらいい?

迷って立ち止まったときは、このベッポさんのセリフを思い出します。
ただ目の前のことをひとつずつ着々とこなしていく。
すると経験や知識が積み重なって、効率よくこなせるようになり、楽しくなってくる。楽しくなると続けられて、いつのまにか大きなことが達成できている!

こんな風にできるといいですよね。
理想を描くだけではなく、実際に手を動かして行動してみなければ得られないものだと思います。部屋の片づけでもブログでもやってみてよかった!楽しい!と思えるレベルまで到達できるといいなぁ。

2つ目は、時間どろぼうに余分な時間を奪われた町中の人々に対して。

「時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしている」

という部分。 …はっ!

ケチケチしているべつのなにか

のんびりする時間、ぼーっとする時間、家族とふれあう時間。
日々のタスクをこなすため、自分の時間を確保するため。いつも何かに追い立てられるように時間を過ごしています。

ほんとうのしあわせとは? あれもこれも欲張らずにのんびり生きてもいいんじゃない?余分なゆとり「余白」って大事ですよね。
もう少し気持ちに余裕をもって過ごしたいなと思いました。

いまを楽しむ

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オリンピック全盛のいま。
卓球の試合を観戦してから、家族で卓球熱が急上昇。

ふるーいラケットを持ち出して、ピンポンラリーを楽しんでいます。
子どもも大きくなり、いつの間にか安定して打てるようになっていたよう。
久しぶりにやってみたら、思った以上にラリーが続いて楽しい!!

目標回数50回を掲げて、毎夜卓球タイムが繰り広げられています。
20分もやると意外とクタクタ……。
ほどよい疲労感とコミュニケーションが楽しくていい時間。
目標達成に向けて親子で「がんばろう!」と声をかけあうのも面白い。

ゲームやネットでソロ時間が増えていましたが、おかげで楽しい夏休みを過ごせています。こういう今しかないのんびり時間も大切にしよう。そう思えるのも『モモ』のおかげです。

おわりに

本をきっかけに「時間」の過ごし方を見直してみました。
1分1秒を大事にするのは変わりませんが、がんばるときとゆっくりするとき、メリハリをつけて過ごすのがいいのでは?と思いました。

のんびりしすぎると罪悪感を感じることがありますが、それも大事な時間の過ごし方。
ケチケチしすぎず、がんばりすぎず、思いつめないように「ゆるり」と生きていきたいです。

▼生き方に関する本はこちらもおすすめです▼

今回の記事がどなたかの参考になればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。